睡眠時無呼吸症候群のページ
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経過・予後


SASは生命予後を悪化させる可能性のある疾患であり、その原因となるのが心血管障害や脳血管障害です。このような生命予後の悪化及び心血管障害・脳血管障害の発症予防においては、SASに対する治療が重要です。

下の図は、1988年にHeらが発表した男性385名のSAS患者を対象にした8年間の検討です。無呼吸指数(1時間あたりの無呼吸回数)が20回以上と20回未満で比較すると、明らかに前者で死亡率が高く、累積生存率は8年後で63.7%でした。
 また、フランスの公的在宅ケア組織「ANTADIR」が1985年から1993年の間に登録された5669名のCPAP使用患者を調査した結果、その死亡率は全フランスの一般人口と同じであったことを報告しています。
 
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